少しわかりづらいかもしれませんが、蔓植物の薄い彫りがなされている木目金の鐔です。
水面や波紋を思い浮かべるような木目の模様の中で、蔓植物を彫るというのは、植物の緑が茂っている様を表現したのかもしれません。
そう考えると、夕日の中に、黄金色に輝く植物の、その姿を捉えた作品なのかと、想いを馳せる、魅力ある木目の模様です。
江戸時代後期 赤銅、銅
H71.2×W68.5×T4.1mm 125.6g
Tsuba with designed of woodgrain pattern
Unsigned
Late Edo period
Shakudo, Copper